仲卸が本音対談。春にも“マグロショック”が起きる
2008年、マグロが消える!?
日本人が大好きなマグロ。しかし、今、
そのマグロが激減し、実は今、危機的な状況にあるという。
世界的な漁獲規制、日本近海での乱獲で漁獲量が減っている一方、
中国などでの消費が急速に伸びているためだ。
ただ、今でもスーパーには安いマグロが並び、
寿司屋に行けば必ずマグロがある。
実際、マグロはどうなるのか。築地を代表する仲卸、
「樋ひちょう長」の飯田統つねのり規さん、
「石宮」の野尻聖児さんに、本音で語ってもらった。
(本文中敬称略)
そのマグロが激減し、実は今、危機的な状況にあるという。
世界的な漁獲規制、日本近海での乱獲で漁獲量が減っている一方、
中国などでの消費が急速に伸びているためだ。
ただ、今でもスーパーには安いマグロが並び、
寿司屋に行けば必ずマグロがある。
実際、マグロはどうなるのか。築地を代表する仲卸、
「樋ひちょう長」の飯田統つねのり規さん、
「石宮」の野尻聖児さんに、本音で語ってもらった。
(本文中敬称略)
野尻 今、われわれは本当に危機感を抱いていますよね。
飯田 マグロの数がどんどん減ってきているセリ場を見てると、恐ろしくなってくる。冗談じゃなく、このままいくとマグロは幻の魚になってしまうよ。
野尻 資源保護のためにマグロの漁獲規制がかなり厳しくなってきましたからね。インド洋では漁獲量が半減しているし、さらに北大西洋では5年間漁獲禁止にすべきだという声もある。
飯田 特に冷凍マグロの減り方は半端じゃない。今はまだ出荷調整でなんとかなってるけど、2008年にはさらに数が減って値上がりするのは確実だ。
野尻 すでに値は上がっていて、今はまだ仲卸が我慢して頑張って高騰を抑えているけど、もうすぐ限界が来るでしょう。極端に高値になれば、さすがにみんな買わなくなるから、当面はある程度のところで収まるでしょうが、いよいよ少なくなったらそうは言っていられない。
飯田 冷凍が高くなって買えなくなったら、まずは生マグロの安いやつに向かうだろうね。実際、今でも冷凍より安い値の生があるから。そうなると生も値が上がってしまう。
野尻 漁獲量が制限されているのに、世界中でマグロの需要は伸びていますからね。特に中国やインドはこれからますますマグロを買うでしょう。これは脅威ですよ、何せ人口のケタが違うから。生にしろ、冷凍にしろ、畜養(マグロの稚魚を海の囲いの中で養殖する方法)にしても、すでに取り合いが始まっている。(……続きは本誌をご覧ください)
