ゴールデンカレー
日本初、元祖プレミアムカレーが
さらにおいしくリニューアル
あらためて“カレールウ”に注目してみた。カレーは日本の国民食で、ある意味では味噌汁をしのぐほど人それぞれにわが家の味があるソウルフード。それを支えてきたカレールウは、いわば味噌、醤油に匹敵する大切な存在なのである。
そんなカレールウ。どうやら今の主流は、野菜をルウに溶かし込んだマイルド系。子供向けのまろやかタイプやフォン・ド・ボーを使った欧風タイプも根強い人気だ。しかし、それだけでは何か物足りない。台所から漂う芳しい香りにときめき、夕食が待ちきれなかったあの思い出。そして、初めて大人の味と出合ったような“スパイシーな感動”をもつカレールウが、なくては困るのだ!
1966(昭和41)年に発売されたエスビー「ゴールデンカレー」といえば、日本の食卓に初めて本格的なスパイシーカレーをもたらした元祖プレミアムカレールウ。登場以来、国民的人気を誇る“わが家のカレー”の金看板だが、それが今回、新しく生まれ変わったという。なぜ今、ゴールデンカレーは変わるのか。そして、どのように? エスビー食品を訪れ、話を聞いた。

- キーワードは“香り”。新「ゴールデンカレー」は香辛料の使用量を格段にアップ。カレー本来のスパイシーな感動が味わえる。
キーワードは“香り”。
原点に戻り、新しきを極める
「今、カレールウ市場は多様化の時代を迎えています。消費者のニーズも変化し、味も個性も千差万別。ゴールデンカレーは、発売から41年を迎えました。そんな今だからこそ、あらためてゴールデンカレーとは何なのか、考えてみたのです」
そう話すのは、エスビー食品の商品本部・商品企画ユニットの千葉仁さん。

- エスビー食品・商品本部・商品企画ユニットの千葉仁さん。「ゴールデンカレー」のリニューアル時は、1週間にカレー25皿を試食し続けた。
辿り着いたのは原点だった。かつて人々を魅了したようなスパイシーで本格的な香りのカレーを打ち出すことである。

- (右):【カルダモン】“香りの王様”と呼ばれ、高いカレー感を演出するスパイス。刺激性のある快い香りが特徴。
(左):【クミン】カレーの風味を形成し食欲を刺激するカレー粉の主成分の一つ。苦味と辛味、独特の強い芳香の持ち主。
「でも、現代人は多くのカレーを経験しています。スパイスも未知な存在から身近なものになってきた。その中でゴールデンカレーらしさはそのままに、いかにスパイス感や香り高さを表現するか。特化したのは、現代的な香りです」
基本となったのは、伝統的にゴールデンカレーが守り続けてきた、35種類ものスパイス&ハーブを調合する独自のレシピである。さらに今回、“香りの感動”を高めるために、中核を成す6種類のスパイスを格段に増量した。カレーの王道であるクミンをはじめ、爽やかな香りのコリアンダー、刺激的なカルダモン、エキゾチックな香りのナツメッグ、清涼感あふれるローレル、ほろ苦い風味のセロリシード。トータルのスパイス使用量も約17%アップさせ、調合のバランスを図りながら、ゴールデンカレー独特の香りを、より高いレベルで実現している。

- (右):【コリアンダー】レモンとセージを混ぜ合わせたような、爽やかな甘い香り。インド料理に不可欠な香りスパイス。
(左):【セロリシード】ほろ苦さと野菜の青臭さのような香味が特徴。「ゴールデンカレー」ならではの香りに必須なスパイス。
そして、そのスパイス感を最大限生かすため、ベースとなるソースも強化した。中心となるのはチキンブイヨン系のだし。「チキンの旨味は、ほかのだしに比べてスパイスの香りを引き出してくれる作用がある」と千葉さん。スパイスに負けない力強いソースを全体の骨格にすることで、ゴールデンカレーの本格的なスパイス感をとことん追求しているのだ。
「歴史のあるブランドを変えていくわけですから、中途半端なことはできない。新しいゴールデンカレーを食べたとき、ちょっと驚くと思いますよ」
変革を支える伝統技術。
だからゴールデンカレーは旨い
-
本邦初のカレー粉を製造。
日本カレーの歴史は
エスビーの歩み1923(大正12)年 エスビー食品創業者・山崎峯次郎が日本で初めてカレー粉の製造に成功。浅草七軒町に「日賀志屋」を創業。 1930(昭和5)年 日賀志屋、家庭用「ヒドリ印カレー粉」発売。 1931(昭和6)年 ヒドリ印に「太陽=SUN」と「鳥=BIRD」の頭文字「S&B」を併記し商標とする。 1950(昭和25)年 「赤缶カレー粉」を発売。圧倒的なシェアを誇る超ロングセラー商品となる。 1954(昭和29)年 国内初の本格即席カレー「ヱスビー固形即席カレー」を発売。 1964(昭和39)年 「特製ヱスビーカレー」発売。「インド人もビックリ」のキャッチフレーズも有名に。 1966(昭和41)年 「ゴールデンカレー」発売。スパイシーな芳香をもつ本格的なカレーとして大ヒット。現在もロングセラーを続けるベストセラー商品となる。 1973(昭和48)年 「ゴールデンディナーカレー」発売。後に「フォン・ド・ボーディナーカレー」と改称。高級即席カレーの先駆けとなる。 1982(昭和57)年 「ディナーカレーレトルト」発売。高級レトルトカレー第一号製品となる。 1990(平成2)年 「カレー曜日」発売。家庭での手づくり感を出した具材たっぷりのレトルトカレーとして一世を風靡。 2001(平成13)年 人気のとろけるシリーズに「とろけるカレー」を追加。まろやかで野菜の旨味たっぷりの味わいが、新ファミリー向け人気カレーとなる。 2007(平成19)年 「ゴールデンカレー」本格リニューアル

- (右):【ナツメッグ】エキゾチックで甘く刺激的な香りとほろ苦さを併せ持つ。他のスパイスと一緒に使うことで効果を発揮。
(左):【ローレル】清涼感のある、優雅で上品な香りが特徴。煮込み料理の要となり、肉や野菜のおいしさを引き立てる。
言うまでもなく、日本のカレー文化を牽引してきたのはエスビー食品である。舶来のカレー粉に小麦粉や唐辛子などを混ぜて国産のカレーとして売っているものもあった時代、創業者である山崎峯次郎氏は、独力で日本人の味覚に合ったカレー粉をつくるスパイスの黄金比率を発見。1923(大正12)年に、本邦初となるカレー粉の製造に成功した。これが“赤缶カレー粉”の原点となるカレー粉である。

- 日本におけるスパイス&ハーブとカレーづくりの歴史を語る、エスビー食品・コミュニケーションデザインユニット・チーフの高井真さん。
エスビー食品・コミュニケーションデザインユニット・チーフの高井真さんに話を聞いた。
「当社は、スパイスからカレー粉を創り出すところからスタートしたメーカーです。今でこそ、カレー業界で当然の工程であるカレー粉の焙煎や熟成も、実は山崎が苦労の末に見つけた方法です。山崎が生涯をかけて追求したのは、一つ一つ個性の異なるスパイスの芳香を、それぞれ最高の状態で引き出しつつ、全体として、渾然一体となったカレー粉という一つの完成品を創り出す技術でした」
たとえば製粉法。同社はスタンプミルを使い、杵(きね)と臼(うす)のごとく、まさに挽くようにスパイスを粉にする製粉法にこだわり続けている。
これは熱に弱いスパイスの特徴を考慮したもので、熱ダメージが少ない分、スパイスへの負担が少なく、スパイスの生命である香りが保てるのだという。すべては、スパイスを最高の状態で使いこなす知識と技術のなせる技である。

- 中核となる6種類のスパイスをはじめ、使用したスパイス&ハーブは計35種類! 目指したのは、より芳香漂う本格カレー。日本のスパイスの伝道師・エスビー食品の技術とノウハウが結晶し、複雑な味わいと深い風味を実現している。
「『おいしいカレー=スパイシーで香り高いカレー』は、一つの揺るぎない定義です。それと正面から向き合ったカレーが、ゴールデンカレー。いわば当社のフラッグシップです。真面目で愚直に、時には背伸びしながら、いいものをつくってきた自負があります」
ゴールデンカレーは常に進化している。かつては食卓の豊かさを象徴する高級カレーとして、今ではお年寄りから子供までが楽しめるファミリーカレーとして食卓の人気者となっている。その背景には、日本人の嗜好の変化、市場の動向を巧みに汲み取りながらも、スパイスメーカーとしてブレない信念があった。だからこそゴールデンカレーは、いつの時代も食卓のスタンダードとなりえたのだろう。
そして、あらためて大きな一歩を踏み出したゴールデンカレー。時代を超えて愛され続けるカレールウの“今”を享受したい。
●お問い合わせ/
エスビー食品株式会社 お客様相談センター フリーダイヤル/0120・120671
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