中華三昧
麺にかけた、旨さのこだわり。
その味がさらにグレードアップ
ラーメン界の“金字塔”である。
こと様変わりの激しいインスタント食品の中でも、最も熱き競争が繰り広げられるラーメン。その中で、従来になかった高級感で一世を風靡し、“グルメ中華麺の先駆け”として孤高の地位を保ってきたラーメンがこの1月に大きくリニューアル、麺業界ではちょっとしたニュースになっているという。
その麺こそ、明星「中華三昧」だ。
発売は1981年。デビュー当時、それまでになかった味わいに驚かされた人も多いだろう。高価格にもかかわらずほかの麺を凌駕する大ヒット商品。話を聞けば今回の改良も、従来の即席麺にはない新たな製法が組み込まれているという。その新製法とは? そして新しい味は?
今回は即席麺の新たな境地を開いた、明星「中華三昧」に注目したい。
中華レストランで食べる
“ご馳走ラーメン”が始まり

- 今回大きく変わったのが“手揉み風”麺。旧麺に比べ、一本一本がナチュラルな感じに縮れている。このように麺全体に凹凸をつけることにより、スープが麺にたっぷりとのり、手づくり風の食感も楽しめる。町のラーメン店の“手揉み”の味が再現されている。見事!
「今回、大幅なグレードアップをはかったのは麺を“手揉み風”にしたことです」とは、商品戦略本部の高橋和成さん。
「そもそも『中華三昧』は“高級中華”という一つの世界観をもった麺。発売された80年代当時は、中華といえば家族で揃って食べに出かける“ご馳走”であり、『中華三昧』もそんな本格志向に応えたアイテムだったんです。
しかし20年以上経て消費者の中華のイメージも変わり、『中華三昧』もよりカジュアルに楽しまれるようになりました。従来の旨さはそのままに、時代の嗜好にどう合わせればよいか。そこで目をつけたのが“麺”だったんです」
実際に麺を食べてみると、オッ、確かに新しい。従来のツルッとしたなめらかさ、コシの強さはそのままに人の手で揉んだような自然な縮れがかかっている。
「秘密はこの凹凸のあるナチュラルなウェーブ。新しい食感を生むだけではなく、この凹凸に汁気がからむことで、スープののりが断然良くなり、味がぐっと深まります。ラーメン店で、ゆでる前にギュッと手で揉み込むあの味わいですね。アンケートでも『麺の食感が面白い』『麺に味がのってきておいしい』と評判。期待の“新麺”なんです」
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豆板醤でアクセントを効かせたピリ辛タイプ。隠し味に果実の甘味を効かせた本格派。
魚介の旨味をふんだんに使った上湯スープ。旨味とコク深い海鮮醤をプラスしてある。
豚、チキンなどの肉の旨味に魚介を合わせ、XO醤でアクセントを。重厚感ある味わい。
一本一本の縮れ、角度……
“手づくり感”というハードル

- 「中華三昧」リニューアルのコンセプトを担った高橋和成さん。「苦心したのは今までのファンの期待を裏切らずに新しい味をどう提案するか。そのため、何回もテストを繰り返しました」。
「新しい麺づくりにあたり、最も苦労したのがいかに“手づくり感”を感じさせるか、という点でした」とは研究開発本部で麺開発を担当した畠山晃子郎さん。
「インスタント麺は通常、小麦粉を練ってロールでのばした“麺帯”と呼ばれるものを細く裁断し、それからウェーブをかけます。しかしこれだと麺線に縮れはつきますが凹凸はつきません。
そこで新生『中華三昧』では、麺を裁断してから一本一本に手揉み風の凹凸をつけ、それからウェーブをかけるという画期的な手法をとり、麺線自身に自然な縮れと凹凸がつくように工夫したのです」

- 技術面を支えた畠山晃子郎さん。「これは機械の設計まで一から考えた麺。ずっと考えていたせいか、当時は夢枕に“麺の神様”が出てきたくらいです」。
さらに畠山さんらは麺の凹凸の細かな“角度”にまでこだわった。
「自由な角度をつける機械自体がなかった。そこで一本一本、手作業で麺に角度をつけて試食したんです」
30度、75度と試行錯誤を繰り返し、たどり着いたのは“45度”。そして今度は実際にラインにのせるための機械づくりが始まった。しかし、これが製麺機メーカー側でも初の試み。図面のやりとりだけでは真意をいま一つ、伝えきれない。そこで畠山さんは実際に工場に赴き、泊まり込みで開発にあたったという。
「『中華三昧』はそもそも麺にこだわる製品でした。発売当時に開発された“ノンフライ製法”もその一つ。これがツルッ、シコッとした麺のおいしさの秘密です。その後も実はさまざまな麺製法に取り組んできましたがこれは『中華三昧』が“即席麺のイメージから脱却したい”というこだわりをもち続けていたから。『中華三昧』は常に麺の新境地を切り開いてきた商品なんです」
従来のファンを裏切らない
味への徹底した追求
スープの味わいも一新した。
「広東風」には干し貝柱などがコクと重厚感を醸し出すXO醤を、「北京風」には深い旨味をつくる海鮮醤を、「四川風」にはピリ辛の豆板醤をプラス。いずれも本場を意識した“醤”の熟成味がスープに奥行きを醸し出し、豚や魚介の旨味もたっぷり。それでいて昔の中華麺にはない、軽やかな味わいが特徴だ。
「意識したのはヌーベルシノワを思わせる“新感覚の中華”。さらに隠し味として紹興酒と体にやさしい黒酢を用い、本格感がありつつさっぱりとした後味に仕上げています」
そもそも「中華三昧」の改良は数年来の課題だった、と高橋さん。これまでも新しく旨い麺は開発されていた。しかし「中華三昧」にふさわしい麺となるとただ新しい、だけではいけない。
「『中華三昧』は今も根強いファンがいる特別な麺。ですから初めての人にも新味を与え、かつ今までのユーザーも納得させる高品質な麺が必要だったのです」
どうしたら従来のクオリティを崩さず、さらに上をいく味を紡ぎ出せるか。そのため今回の改良には新・旧のユーザーの意見を丹念に聞き、コンセプトづくりの段階から声を取り入れていったという。
時代に合わせた新しい麺の提案と、消費者の期待を裏切らないという二重のハードル・・新生「中華三昧」の深い味の奥には、あくまで食べ手を第一に考えつつ新しい“袋麺”の価値を創造していく明星ならではの熱意が込められているのだ。麺のパイオニアが開いた新しき美味。「中華三昧」のおいしさはこだわりのドラマの歴史でもある。
日本人が大好きな即席麺の代表「中華三昧」。わずか130円(税別)の中に、その価値を超えたこだわりが凝縮されている。
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広東風中華三昧×
レタスと厚揚げ和え
厚みのある味わいの“広東風”には、厚揚げ&シャキッとしたレタスが好相性。醤油、酒、唐辛子で下味をつけた厚揚げを電子レンジで軽く加熱し、手でちぎったたっぷりのレタスと合わせる。コクのあるスープに厚揚げの淡白な味、レタスのフレッシュ感が新鮮。ほか、焼き豚とシャキシャキもやし、唐揚げとキャベツの組み合わせも。
北京風中華三昧×
ツナと水菜和え
魚介ベースの上湯塩味スープには、ヘルシーな具を組み合わせても。写真はツナと水菜。食べやすく切った水菜、ほぐしたツナ、玉ねぎを和えて塩、胡椒で味を調えて麺の上にのせるだけ。水菜のシャキシャキ感、スープのコク、麺の食感が三位一体に。鶏肉とレタスの梅肉和えなどの和風の具、カレー粉で炒めた豚肉とじゃがいもなども美味。
四川風中華三昧×
帆立とアスパラのピリ辛和え
香辛料がピリッと効いた味噌味スープには、やはり辛めに味つけした具をのせると“四川感”がぐっと増す。写真の具はレンジで加熱した帆立貝柱とアスパラガスを豆板醤と醤油のタレで和えたもの。ほか、ベーコンとキャベツ炒め、なすと豚バラのピリ辛炒めなどをのせても。
- “手揉み風”の食感鮮やか。
3種のスープの奥深い味わい 
- この1月にリニューアル発売された明星「中華三昧」。手軽さは健在ながら、麺もスープも現代の中華にマッチ、新感覚の味わいが特徴。楽しい食べ方、アレンジなどは下記ホームページに掲載中。(各130円・税別)
●お問い合わせ/
明星食品株式会社・お客様サービス室
TEL 03-3470-1311(受付時間:9時〜17時、日祝日を除く)
http://www.myojofoods.co.jp/
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