シングルビーンズチョコレート

“カカオの個性”を豊かに味わう。
大人のための“産地別”チョコレート

 
 
ロッテ
 
 
エ・ポイ = デザイン森谷則秋ほか = 撮影
 
 
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 板チョコ界の“革命”である。

 普段、チョコレートというと甘さや苦味ぐらいの違いしか認識していない人も多いはず。しかしワインの味が葡萄の品種や畑によって異なるように、ねっとり濃密なチョコレートの世界も主原料である“カカオ”が決め手。考えてみればカカオも葡萄と同じく個性をもった農産物で、産地や品種が異なれば当然、チョコレートの味も変わってくる。

 そんなカカオがもつ豊かな個性に着目、セパージュ感覚で味わえるユニークなチョコレートが誕生した。それがロッテのチョコレート40周年を記念して発売される「シングルビーンズチョコレート」である。

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カカオは幹から直接ポッド(実)をつける何とも不思議な植物。南米産のクリオロ種は希少でカカオ全体の10%にも満たないという。

 ラインナップは「スー・デル・ラゴ」「ラ・フローラ」「エル・ピラール」の3種類。一般的なチョコレートは数種の産地のカカオをブレンドしてつくられるが、これらはそれぞれ一つの産地のビーンズを単一使用。しかも南米はベネズエラの3地域に的を絞っている。

 それではなぜ、ベネズエラにこだわるのか? そもそもこのようなチョコレートが生まれた理由は? その背景には情熱ともいうべき、ロッテの“カカオへの追求”が隠されていた。

希少な“フレーバービーンズ”
ベネズエラ産・クリオロ種

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カカオの生育に適しているのは熱帯雨林でコーヒー産地とほぼ一致する。「シングルビーンズチョコレート」のカカオはいずれもベネズエラの3地域で収穫されたフレーバー豊かなタイプである。

「カカオビーンズの種類は、大きく分けて二つあるんです」とはロッテ開発研究部・チョコレート研究室主査の上脇達也さん。カカオ研究の農学博士でもある。

「その一つは“フォラステロ種”。アフリカなどで広く生産される種類で、害虫にも強く収穫量が多いのが特徴。チョコレートの基本の豆として広く用いられているカカオビーンズです。

エル・ピラール
El pilar
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3種の中で一番発酵期間が長いタイプ。強いカカオフレーバーと酸味・苦味が特徴。ナチュラルな味を生かし甘さはやや控えめ。ストレートでスッキリした味。

 一方南米、特にカカオの原産地といわれるベネズエラ一帯でとれるのが“クリオロ種”。これは収穫量が低く手に入りにくいのが難点ですがカカオの原種といわれ、香り高く、主にチョコレートをつくる際のフレーバービーンズとして使われる希少価値の高い豆なんです。

『シングルビーンズチョコレート』はそんなベネズエラ産カカオの中でもクリオロ種の仲間である個性的なビーンズを使用。いわば“カカオの原点”に立ち返ったチョコなんです」

ラ・フローラ
La flora
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ヒヤシンスと同じ香気成分をもつ、甘く華やかな香りと長く続く余韻が特徴。苦味はマイルド。華やかな香りを生かすため、ミルクの少ないハイビター配合。

 ロッテのこうしたカカオへのこだわりは、40年前に発売された「ガーナミルクチョコレート」にさかのぼる。同社ではチョコレートの深い味わいを醸すため数カ国のカカオビーンズを研究。ただ輸入するだけでなく実際に現地に赴き、良質なビーンズだけを厳選し続けてきた。ガーナはもとよりベネズエラ、グレナダ、トリニダード・トバゴ……上脇さんら研究室員も年に一度は現地に赴き、カカオの生育状態などを詳しくチェック。産地によってはロッテ専用の発酵室を設け、発酵日数まで細かく決めているという。

スー・デル・ラゴ
Sur del lago
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ずば抜けたフレーバーが特徴のビーンズ。紅茶を思わせる独特の香り、皮付きクルミのような渋味、ミルクの甘さを引き立てるナッティー感が印象的。

「カカオは発酵しすぎても風味が崩れ、未熟でも香りが出ない。その見極めが難しいんです」

 製法も凝っている。通常カカオは皮をむいてから焙煎するが「シングルビーンズチョコレート」はカカオの個性を引き出すべく皮付きのまま焙煎する“ホールロースト”を採用。またビーンズの香りに合わせてミルクの量を変えるなど配合も工夫されている。豆の個性を見極める確かな「目」とそれを生かす技術。これは“カカオ”という素材と向き合い続けてきた同社の思いの結実でもある。

「ショコラティエが“センス”で勝負するのに対し、根幹となる“豆”からこだわり、チョコレートの価値を高めるのがわれわれの役目。このアイテムをきっかけに、チョコレートのもつ奥深い世界をもっと知ってほしいですね」

シングルモルトやラムとともに。
お酒とチョコの“濃密な楽しみ”

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木村さんが披露したのはシングルモルトとの組み合わせ。スタンダードな香りの「スー・デル・ラゴ」にはチョコレートの要素を含む「マッカラン」を、独特の香りの「エル・ピラール」にはピート香の強い「ラフロイグ」が合う。「ラ・フローラ」にはハーブや柑橘類を思わせる「ボウモア」などを。

「いや、これは大人の味ですね。正直なところ、風味の高さに驚きました」とはソムリエの木村克己さん。

「ヨーロッパには“3C”といわれる嗜好品があるんです。シガー、コーヒー、そしてチョコレート。チョコは大の男も好む嗜好性の高い特別な食べ物なんです。『シングルビーンズチョコレート』はそんな大人の時間にふさわしい充実感がある。お酒を添えるとより味わいが深まります」。そこで木村さんが提案したのがシングルモルトとの組み合わせ。三つの個性に合わせた銘柄が用意された。

「『ラ・フローラ』は口中でころがすと細かな粒子がゆっくり溶ける。華やかな香りには、ハーブや柑橘のニュアンスをもつモルトが合うでしょう。一方『スー・デル・ラゴ』は沸き立つような香りが素晴らしい。チョコレートを連想させる香りのモルトがお薦めです。

 面白いのが『エル・ピラール』ですね。複雑な香りは個性的な酒にも負けない。ピートを感じさせるモルトや熟成したラム酒、アロマの強いグラッパもいい」

 こうした“タイプ分け”を参考にリキュールや他のスピリッツと自由に合わせても、と木村さん。ブランデーや熱々のミルクとも合いそうという。

「優れた酒もそうですが、産地や品種などの背景(ディティール)がわかると味に深さが醸される。その意味でもこれはチョコレートの楽しさを広げる、ほかにない一品です。

 バーやクラブなど大人の社交場で出してもいい。“利きチョコ”感覚で並べて食べても面白いでしょう」(木村さん)

 まずは3種、食べてみてほしい。カカオが織りなす個性的な味はあなたのチョコレートの価値観を変えるかもしれない。

“利きチョコ”感覚で楽しめる
カカオの個性豊かな3種
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1月20日発売のロッテ「シングルビーンズチョコレート」。三つの味が楽しめる板チョコタイプは各150円。3種類が入り、利きチョコ感覚で楽しめるアソートボックスタイプは300円(希望小売価格)。まずは3種類揃えて食べ比べることをぜひ、お薦めしたい。

●お問い合わせ/
株式会社ロッテ TEL.0120・302300
 
 
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