コンビネーション・キュイジーヌ

150年の歴史が生んだ
クックウエアの新発想

 
 
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WMF
 
 
エ・ポイ = デザイン三東サイほか = 撮影
 
 
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 発想が違うのだ。すべての鍋は煮る、炊く、蒸す、焼く……食材を理想的に調理するためにある。それは当然なのだが、このクックウエアは調理だけでなく、料理したものをそのまま食卓に運び、食べること自体を楽しむ。そのプロセスの流れまでデザインしているのである。しかもフォルムは優美で、見た目は色とりどりのフルーツを盛り合わせるシルバープレートのように美しい。

 ドイツの名門ハウスウエアメーカー「WMF」がこの春に発表した「コンビネーション・キュイジーヌ(以下C.C.)」は、これまでの既成概念の枠を超えた、そんなキッチンウエアなのである。

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 基本的なシステムは、フォルムが美しいステンレスのキャセロールとその蓋。それに、耐熱磁器製のベーキングディッシュに、底に敷くサービングディッシュで構成される。

 この基本システムの組み合わせ次第で、通常の煮る・炒めるなどはもちろん、ごく少ない水分での蒸し煮からほとんど油を使わない加熱調理、高温でのオーブン調理まで幅広くこなす。

 しかもこれらに入れたまま食卓に出せば、一つのテーブルウエアとしても映える。新しい食のスタイルを予感させるキッチンウエアなのである。

 WMF創業150周年を記念して開発された「C.C.」。今回はその優れた機能とこだわりに注目したい。

材質、デザイン、機能性
“追求”と“革新”の繰り返し

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「C.C.」では、2種の蓋、2種のキャセロール、ベーキングディッシュ、サービングディッシュを自由に組み合わせることが可能。収納もぴったり・コンパクトで場所をとらない。

※価格とサイズについてはページ下部参照

 WMFの創業は1853年。ドイツ南部の町・ガイスリンゲンで、ダニエル・ストローブが設立したドイツ初の銀メッキ器物製造工房が前身である。

 スタートはわずか16人。だが、その加工技術とデザインは高く評価され、1862年のロンドン大博覧会で「銀食器・調理用生産部門」でゴールドメダルを受賞したのだ。設立から、わずか9年の“快挙”である。

 この快挙を支えていたのは徹底した品質へのこだわりだった。それを象徴するのが、製品の基本となる“材質”。同社は「C.C.」をはじめ、すべてのアイテムに「Cromargan ®(クロマーガン)」という美しい輝きを放つ高品質ステンレスを使用している。

 クロマーガンは単に美しいだけでなく、保温性や熱伝導にも優れ、何より錆・汚れに強く洗いやすい特長をもつ。輝きと堅牢性を備えた製品は一躍評判となった。

 さらに注目したいのがそのデザイン性である。WMFではバウハウス出身の著名デザイナーをはじめ国籍を問わず世界の第一線で活躍する人物を起用してきた。 見た目の派手さや装飾におもねることのないそのデザインは、機能と合理性に裏打ちされたもの。使い勝手のよいWMF社の製品は今や世界中に浸透し、家庭はもちろん一流ホテルやレストランなどヨーロッパのみならずアメリカ・アジアなど世界中で愛されている。

食卓の楽しさを提案!
「コンビネーション・キュイジーヌ」

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NHK「ドイツ語会話」でも人気の料理研究家・門倉タニアさん。「WMFは、ドイツでは知らない人のいないブランド。ドイツ人である私の母が結婚前に買い求めたのもWMFのカトラリーなんです。40年以上前のものですけど今でも使っている。信頼できるブランドっていいですよね」。

 さて、そうした技術に裏打ちされた「C.C.」は実際にどんな使いこなしができるのか。ドイツ滞在歴も長い料理研究家の門倉タニアさんに聞いてみた。

「何より、使いやすさに驚きました。普通、ステンレス製の鍋というのは重くて扱いづらいのが多いのですが、軽くて調理がとても楽。それでいて素材を炒めても均一に、きれいに火が通るんです。

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鍋に湯を張り、スープを入れたベーキングディッシュを重ねてそのままテーブルへ。温かなまま料理を出すことができる。

 また、鍋自体が散らかってしまうとキッチンの掃除がしにくいけれど、これは重ねて省スペースで置けるのがうれしい。 耐久性もあって、私の家のようなハロゲンやIHヒーターなどさまざまな熱源に対応してくれるのもいいところですね」というタニアさんが「C.C.」を用いて披露したのが「洋梨といんげんのポタージュ」「こはだとビーツのグラタン」だ。

 注目すべきはベーキングディッシュとキャセロールの組み合わせ。グラタン用の玉ねぎはキャセロールで炒め、他の具とともにベーキングディッシュに入れてオーブンへ。まさしく1セットで二つの“調理のコンビ”が活躍してくれるのだ。

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耐熱磁器製ベーキングディッシュならオーブン料理も気軽に。電子レンジ調理にも対応しているので何かと重宝だ。

 またユニークなのは湯煎にしたまま食卓へ運べる点。タニアさんはキャセロールに湯を張り、スープを入れたベーキングディッシュを上に重ねて出してくれた。「こうすれば、スープも冷めにくく温かなまま。やっぱり温かい料理って温かいまま味わってほしい。その点、これは煮込みなども保温しながらテーブルへ出せるのがうれしいですね」

 湯の代わりに氷を敷けば、デザートを冷たく出すことも可能。また、こうして鍋ごと置くスタイルは来客時にも重宝、とタニアさん。

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タニアさんが披露したのはドイツの家庭料理をアレンジした2品。右は「こはだとビーツのグラタン」。「C.C.」で調理した素材をベーキングディッシュに並べ、オーブンで焼き上げた後そのままサーブ。左は「洋梨といんげんのポタージュ」。スープをベーキングディッシュに移し、湯を張ったキャセロールにはめて湯煎状態にすればアツアツのままテーブルへ出せる。

 今までは料理を温めて順々に運んで……と、ホストはキッチンとテーブルの間を往復していたものだが、キャセロールごとテーブルに置ければ後はサーブするだけ、中座することはなくなる。そもそも「CC」は「Come Together,Cook Together」をキーワードに生まれたアイテム。そこには集まった人同士でつくる喜び、食べる楽しみを分かち合ってほしいというつくり手の願いが込められている。

「ドイツ人にとって、お鍋やカトラリーは結婚前にお金を貯めて一つ一つ楽しみながら揃えていく“一生もの”。だからこそ、ずっと付き合える丈夫さと便利さを兼ね備えていることが重要になってきます。そういう意味でもWMFは信頼できるブランド。第一、いい調理道具を揃えると、料理自体が楽しくなりますよね。

 私はよく、お友達と料理を持ち寄ってホームパーティーを開くのですが、お鍋ごとポンって食卓に出せたら場が賑やかになる。『C.C.』なら形もスタイリッシュでいい演出になります」

 考えてみれば料理とはそもそも“流れ”である。食べることと、つくることは一つのつながりで、切り離すことはできないものなのだ。WMFの「C.C.」はそんな料理の喜びを、スタイリッシュな形を通して改めて感じさせてくれるのである。

「ベーシック」&「クラシック」。選べる2種の美しいデザイン
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WMF150年を記念して発表された「コンビネーション・キュイジーヌ」。底にふくらみのあるフォルムの「クラシックキャセロールM」(写真左/3リットル1万8000円)は、シチューや肉の蒸し煮に最適。一方、今回タニアさんが使用した、上に向かって広がるシェイプの「ベーシックキャセロールM」(同右/2.4リットル1万5000円)は軽い炒め煮やスープにぴったりだ。蓋は「ガラス蓋」と「ステンレス蓋」(各4800円)の2種類あるほか、「ベーキングディッシュ」(4000円)や「サービングディッシュ」(6500円)などのアイテムもすべて単品で購入できるので自由な組み合わせが可能(すべて「クラシック」「ベーシック」共用、価格はすべてMサイズ20cm/サイズ違いもあり)。また、発売を記念してお得な特別セットも販売予定。詳しくは下記お問い合わせ先まで。



●お問い合わせ/貝印株式会社

TEL.03-3862-6410

http://www.kai-group.com

 
 
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