「仕事人生」を幸せにするキャリア創造
成果主義は怖くない
- 高橋俊介
- たかはし・しゅんすけ
成果主義は大丈夫か!?
──「はじめに」より抜粋
【目次】
1章:日本のホワイトカラーは生き残れるのか
知識作業における生産性の低さは危機的状況にある/"一握りの知恵と大多数の汗"から"多くの人の知恵"へ/支配の構造と精神論ではもはや戦えない/プロフェッショナル人材はキャリア支配からは生まれない/一人ひとりのコミットメントのあり方が問われている/請負型プロフェッショナルと中核的プロフェッショナルの違い/"やりたいこと欠乏症"の日本と"やりたいことドライブ"の欧米/最適シナリオ分解と最適命令服従では勝てない/プロフェッショナル人材の国際競争が始まった
2章:誰かを犠牲にする方法では会社は長続きしない
1 終身雇用年功序列では株主と顧客が不幸になる
コーポレートガバナンスの変容は何をもたらしたか/「社員は顧客と株主満足のために使う資産」という考え方の問題点/顧客は価値を出さない社員の人件費まで払わされてきた/終身雇用年功序列は社員に“心の負傷”をつくってきた
日本のSEの生産性が低いのは顧客隷属にある/"ご用聞き"営業から提案営業へ転換せよ
ビジョン構築に不可欠な顧客、社員、株主の"絞り込み"/サウスウエスト航空の成功に見る事業ビジョンの重要性
3章:あなたの会社の成果主義は大丈夫か
1 成果主義とは欧米流の個人主義か
アメリカも試行錯誤をしている/アメリカが日本から学んだチーム重視/行動のプロセス評価はアメリカが元祖/結果主義への反省から生まれた先行指標/スピードを生むためのフラット組織/高成果主義を生むための人とコンピタンシー重視
貢献度に差が出る仕事と出ない仕事がある/給与差を拡大しても組織が活性化するとは限らない/給与は知恵の投資家への配当と考えるべき
個人の仕事のジョブサイズを測ろうとしていないか
客観性重視は結果主義や短期志向を生む/全員が納得する組織も自己変革能力をなくしている
能力評価と成果評価は違う/全社一律基準は第一線を思考停止にさせる/上司も事前に答えがわからないのがソリューションビジネス/コミュニケーションのプロセスや多面情報の共有がもたらす納得性/評価責任の半分は本人にもある
4章:成果の上がる成果主義、上がらない成果主義
1 人件費削減が目的なら成果は上がらない
年俸制とは名ばかりの"減俸制"/日銀の賃下げに追随する都市銀行
膨大な分析をしたがるコンサルタントは要注意だ/人まねを本物の区別が大事
ソニーの起業風土に学ぶ/先進企業ミスミも給与制度改革から入って失敗した/人材配置こそが成果主義の原点/給与制度改革は最後の仕上げ
量以上に仕事の質を評価する/介護を評価する青梅慶友病院の事例
衛生要因と動機づけ要因とは違う/外因性と内因性の動機づけ要因
5章:成果は出ても方向違いの成果主義
1 結果数値で評価することが成果主義か
横並び指標のみの事業評価はビジョンなき経営の典型/顧客満足度や社員満足度も普遍的なものではない/ビジョンがないと組織への求心力も落ちる
いまは「競争の時代」ではなく「変化の時代」/総合商社の口銭ビジネスはなぜ儲からなくなったのか/本人に気づきを与える健全なプレッシャーは必要
米ノードストローム社のチャレンジ奨励策/目標どおりに仕事をするのがよいとは限らない
能力と意欲にはチャンスを、成果と貢献には報酬を/成果主義とはすべてを成果で評価し決めることではない
優秀で知識経験豊富で必ずしも成果が出せるわけではない/コンピタンシーで大事なのは行動特性と動機
6章:あなたは成果主義で幸福になれるか
1 社内序列で人のキャリアを評価しようとしていないか
序列志向はもはや限界がきている/序列的等級制度も社員を不幸に追い込む
相撲型組織はヒラメ社員や社内ポリティックスを生む/野球型組織はアメリカ型の官僚組織に陥る/サッカー型組織を目指すには序列から機能へ、固定から柔軟へ
職能資格制度で社員は能力アップを目指してきたか/人材に投資する企業に人材は集まる/人材育成には社内公募制度も効果的
成果主義が成功すればするほど社員の疲弊感は増す/会社によるキャリア支配から個人のキャリア自立へ
敗者にはチャンスを、弱者には救済を/高度成長時代とは異なる社員の不安/社員とパートを均等待遇したオランダの試み
7章:成果主義に振り回されないキャリア構築
1 よいキャリアと悪いキャリア
キャリア評価の会社基準、社会基準、自己基準/生活の損益分岐点を下げ、報酬の制約条件を少なくする/「○○じゃないほうがいい」のネガティブリストから脱却する
いまは1つのスキルが3年しか持たない時代/自分で新しい仕事を仕掛けながらスキルをつけていく
10年後にはいまと同じ仕事はないと思え/大切なのはキャリアづくりの計画ではなくビジョン/目標を立てるならできるだけ短期的なものを
選択は半分以上が直感の世界/直感とはワクワクするイメージがわくかどうか
"青い鳥"は自分のまわりで見つける/キャリアや仕事に対して柔軟か固定的か、能動的か受動的か/転換点は身近なところにいくらでもある
8章:成果主義でやりがいを上げる方法
1 過去のキャリアを活かすより、これから何を得るか
キャリアの棚卸しは過去の資産を洗い出すためではない/自分が幸せになるための自己基準に気づけ
共感する言葉が自分の価値観/やりがいの第一の条件は仕事の意味性
偶然の出来事は悪いことではない/宝くじに当選するためにすることは……







